お知らせ

コラムVol.51「おすそわけ」

お寺の「おそなえ」を「おさがり」として、
経済的に困難な家庭に「おすそわけ」をしている団体がございます。

団体を運営しているのは、
奈良県にあるお寺のご住職。
団体を設立するきっかけとなったのは、
ニュースで大阪の見た大阪の母子死亡事件。
食べ物はほとんどなく、室内に
「最後にもっとたくさん食べさせてあげられなくてごめんね」
とメモがあったとのこと。

ご住職は、
「この飽食の時代に、またフードロスが指摘される時代に食べるものがなく尊い命が失われてしまうということにショックを受けて二度とこのような悲劇が繰り返さないためにお寺の食べ物、おやつを子どもたちに届けたい」
とコメントされています。

お寺にお供えされた
お米やお菓子、果物などの「おそなえ」を仏さまからの「おさがり」として頂戴し、
子どもをサポートする支援団体、あるいは経済的に困難な状況にある家庭へ直接「おすそわけ」として届ける活動されています。

この活動の輪は広がっており、
現在では1300以上のお寺が協力しています。

まさしく慈悲の心を実践した素晴らしい活動ですね。
このような活動ができるのはお寺だからこそではないでしょうか。

後継者不足、寺院崩壊が謳われていますが、
お寺が減少するとこのような活動も縮小せざるを得なくなっていきます。
私たちサンガはこのように未来ある子どもたちの命を守る役割を担っているお寺を絶やさず後世に繋がっていくよう責任を持ち取り組んでまいります。