コラム:Vol.97【採用がうまくいく寺院はここが違う】
寺院の求人募集は、一般企業の採用とは少し違います。
「求人を出しても応募が来ない」
「採用しても続かない」
こうした悩みは、募集前の準備不足が原因になっていることが多いです。
この記事では、寺院が求人を出す前に整理しておくべきポイントを解説します。
1. まず「何の仕事をしてほしいのか」を明確にする
寺院の採用で一番多い失敗は、
「何でもやってほしい人募集」になってしまうことです。
応募者から見ると
- 何をする仕事なのか分からない
- 忙しすぎそう
- 給料に見合わない
と感じ、応募を避けられてしまいます。
まずは仕事内容を分解しましょう。
例)
- 法事の準備(掃除・仏具準備)
- 受付、電話対応
- 会計や事務作業
- 墓地案内、檀家対応
- 行事の手伝い
この整理だけで求人票の質が一気に上がります。
2. 「誰が指導するのか」を決めておく
寺院は少人数運営が多く、現場では
「見て覚えて」
「空気読んで」
になりがちです。
しかし今の時代、これでは定着しません。
新人が入った時に
- 誰が教えるのか
- どこまで教えるのか
- 相談窓口は誰か
を決めておくことが重要です。
3. 給与だけでなく「生活条件」を整理する
寺院の求人は給与以上に、生活条件が重要になります。
特に確認しておきたいのは、
- 勤務時間(朝の勤行は含むのか)
- 休日(法事の多い土日はどうなるか)
- 住み込みの有無
- 寮・社宅の条件(風呂、台所、ネット)
- 車は必要か
この部分が曖昧だと、後でトラブルになりやすいです。
4. 寺院の「雰囲気」を言語化する
寺院は職場であると同時に、信仰や文化の場でもあります。
応募者は、仕事内容以上に
- 厳しいのか
- 穏やかなのか
- 人間関係がどうか
- 檀家さんとの距離感
を気にします。
寺院側は当たり前すぎて気づかないですが、
ここを言葉にできる寺は採用に強いです。
例)
- 檀家対応は丁寧に、しかし距離感は一定
- 失敗しても叱るより教える文化
- 僧侶と職員がチームで動く
5. 「求める人物像」を具体的にする
寺院採用では、スキルよりも
- 人柄
- 礼儀
- 継続力
が重要です。
でも求人に「真面目な方」とだけ書いても伝わりません。
例)
- 朝が苦じゃない人
- 人と話すのが苦手でも、挨拶ができる人
- 掃除や準備を丁寧にできる人
- 体力に自信がある人
こう書くと応募者のミスマッチが減ります。
6. 「寺院側が譲れない条件」を先に決める
採用がうまくいかない寺は、面接で条件がブレます。
- 正座できないのはNG?
- 宗派は問わない?
- 僧籍は必要?
- 喫煙はOK?
- 車の運転は必須?
これを先に決めておくと、採用がスムーズになります。
7. 求人票より先に「受け入れ体制」を整える
求人を出す前に準備すべきことは、実は求人票ではなく
受け入れ体制です。
- 初日に何を教えるか
- 1週間後に何ができてほしいか
- 1ヶ月後の目標
- ミスした時のフォロー
これを用意しておくだけで定着率が上がります。
まとめ:寺院採用は「募集前」で勝負が決まる
寺院の求人は、募集を出すことがゴールではありません。
長く続く人材を迎えることが目的です。
そのためには、求人を出す前に
- 仕事内容の整理
- 指導体制
- 生活条件
- 寺の雰囲気
- 求める人物像
を明確にしておく必要があります。
寺院の採用は、一般求人サイトではうまくいかないことも多い
寺院には寺院特有の事情があります。
その事情を理解している人材とつながれるかどうかで、採用の結果は大きく変わります。
もし「うちの場合どう整理すればいい?」という相談があれば、
サンガは寺院専門の職業紹介として、条件整理から求人作成までサポートできます。