コラムVol.91【人材不足】
近年、多くの寺院が直面している課題のひとつに「人材不足」があります。
住職の高齢化や後継者不在により、法務や運営が滞るケースが増えている一方で、「寺院で働きたい」「僧侶として修行を積みたい」と考える若い世代も存在しています。
今回は、人材紹介を通じて寺院と人材をつなぎ、双方にとって大きな成果をもたらした成功事例をご紹介します。
◎後継者不在の地方寺院に若手僧侶を紹介
地方のある寺院では、住職が高齢になり、次世代の後継者がいないことが悩みの種でした。檀家からは「このままでは寺院の存続が危うい」との声もあり、深刻な問題となっていました。
そこでサンガを通じ、僧籍を持ち、修行経験のある30代の僧侶を紹介。住職との面談を重ね、理念や寺風に共感した上で就任が決まりました。現在は若手僧侶が中心となって地域活動や法要を担い、檀家さまからも「活気が戻った」と喜びの声が届いています。
◎都市部の寺院で事務スタッフを採用
都市部の寺院では、葬儀や法要が多忙で、事務作業が住職に大きな負担となっていました。そこで「寺務をサポートできる一般スタッフを採用したい」というご要望があり、サンガを活用。
仏教や伝統文化に関心のある40代女性を紹介し、寺務全般(会計・書類作成・檀家対応)を担当いただくことになりました。結果として住職は法務に専念でき、寺院全体の運営効率が大きく向上しました。
◎若手修行僧と寺院のマッチング
修行の場を求める若手僧侶にとって、自分の宗派や理念に合う寺院を見つけることは簡単ではありません。ある青年僧侶は「自分の能力を活かせる寺院を探したい」とご相談。
サンガを通じて紹介した寺院は、地域に根差した活動を大切にしており、青年僧侶の思いと一致。実際に就任後は、子ども会や地域行事を積極的に手掛け、檀家さまだけでなく地域住民からも支持を得るようになりました。
寺院における人材紹介は、後継者不足や運営の課題を解決し、未来へと続く寺院活動を支える力になります。
「寺院の人材を探している」「僧侶として活動の場を求めている」という方は、ぜひ一度サンガにご相談ください。