コラムVol.82【仏像】
寺院には数々の種類の仏像がお祀りされています。
仏教で最初に造られたのは釈迦如来像、やがて時間の経過と共に釈迦以外にも悟りを開いた仏がいるとして、大乗仏教では阿弥陀如来や薬師如来など色々な仏が登場します。
人々を救う菩薩や恐ろしい表情の明王など。また天部などの神々これは元々インドで古来から信仰されていた神々で釈迦の教えを聞き仏教を護り、仏教徒の願いを叶える働きをしています。
では何を見て仏像を判断するのでしょう。
紀元前から仏の人格は具現化され精神面では18の特質(18不供法)を持ち身体面では32の特質(32相)と80の小さな特質(80種好)を備えたものが仏とされました。
日本に仏教が伝わった飛鳥、白鳳時代には主に経典に基づいて仏像が作られました。
それ以降それぞれの容姿、色彩、種字や持ち物などが厳密に規定されるようになります。
これらの特徴は経典や真言などの規則となり現代に続いています。
それ故に、持ち物や容姿を見れば現代でも何の仏像かわかると言われています。
珍しい仏像を探すのも寺院見学の楽しみかもしれません。