コラム:Vol.77【七堂伽藍】
お寺の境内の建物を七堂伽藍と呼びます。
伽藍とはサンスクリット語の(サンガアーラーマー)の音写でもともと僧侶が集まり修行する場所でした。それが後に寺院の七つの建物を指すようになりました。
どんなお堂があるのでしょう。
1.本尊をお祀りする金堂
2.仏舎利を納める三重や五重塔
3.経典を講義したり法要を営む講堂
4.時を告げる鐘をつるした鐘楼
5.経典を納める経蔵
6.僧侶の住居となる僧坊
7.食事をする食堂
禅寺では山門、本堂にあたる仏殿、講堂にあたる法堂、僧侶の住む方丈、浴室、トイレにあたる東司そして食堂が七堂伽藍にあたります。
真言寺院では僧坊と食堂の代わりに中門と大門が入ります。
仏教が民衆に広まったのに伴い寺院の境内の中心を占めた金堂の中で本尊をお祀りし、金堂は講堂と合体し本堂と呼ばれるようになりました。
お寺に行った際には何に使うお堂なのか。などその役割も考えて行くと興味深い発見があるかもしれません。