お知らせ

コラム:Vol.75【茶道】

一日に始まりに、仕事や勉強の休憩に、お客様のおもてなしに。と日ごろから私たちはお茶を飲みます。

こうした喫茶の習慣は仏教と共に日本に伝わりました。

日本でお茶が最初に飲まれたのは729年4月、聖武天皇が行った大般若会で招いた100人の僧侶にお茶を賜ったのが最初だとか。

その後日本でお茶が本格的に飲まれるようになったのは臨済宗をお開きになった栄西さんが中国の宋から帰国の際に苗木を持ち帰ったことが始まりです。

栄西さんは日本に喫茶の文化を持ち帰り『喫茶養生記』に茶の効果、製法、服用法を説き茶祖と呼ばれました。抹茶が禅僧の眠気覚ましになる。と考えられましたが、後に嗜好品、儀礼用として流行し、一般普及しました。茶道は『和敬清寂』の心を重んじます。この中に仏教の精神が説かれています。

和、お互いに心を開き和を保つ。

敬、お互いを敬い合う精神。

清、心身ともに汚れなく清らか。

寂、静寂な心を持つ。

日常の中にも仏教の精神が説かれていると感じます。