コラムvol:65『お盆』
世間ではゴールデンウイークの最中ですがサンガではこの時期になると少しづつご寺院様、僧侶さまからお盆のお参りのご相談をお受けします。
毎年7月8月になると、日本全国で「お盆」の季節がやってきます。夏の風物詩のひとつでもあるお盆は、ご先祖様の霊を迎え、供養する大切な行事です。忙しい日々の中で、改めて家族や故人とのつながりに想いを寄せるこの時期は、私たち日本人にとって特別な意味を持っています。
お盆の由来と意味
お盆の正式名称は「盂蘭盆会(うらぼんえ)」で、もともとは仏教に由来する行事です。古代インドの仏教経典『盂蘭盆経』に登場する逸話が起源とされ、亡くなった人の魂が苦しむことなく安らかでいられるよう供養をするという考え方がもとになっています。
日本では仏教と先祖崇拝の風習が融合し、独自の形で発展しました。地域によっては7月に行うところもありますが、一般的には8月13日から16日までの4日間がお盆とされています。
地域により様々な行事があります。
お盆の代表的な風習には以下のようなものがあります
- 迎え火・送り火:ご先祖様が迷わず帰ってこられるように、家の門口で火を焚きます。
- 精霊馬(しょうりょううま):キュウリやナスに割り箸で足をつけて、ご先祖様の乗り物としてお供えします。
- 墓参り:家族でお墓を訪れ、花やお線香を手向けて故人に感謝の気持ちを伝えます。
- 盆踊り:地域の人々が集まり、太鼓のリズムに合わせて踊りながらご先祖様を供養します。
様々な供養の形はありますが、先祖をお迎えし供養する心は一緒であると感じます。
現代の忙しい生活の中では、季節の行事を忘れがちになってしまうこともありますが、お盆のような伝統行事には、私たちのルーツや家族の絆を再確認する力があります。
サンガではお盆の助法の募集、ご紹介を行っております。